ロドリゲス書房 >> メタプログラミングRuby: Paolo Perrotta, 角征典: 本 >> ノースロップフライ「批評の解剖 」
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最新更新日時: 2017年09月30日 13時06分
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歴史批評 様式の理論 |
アリストテレスにならって主人公の卓越性に応じて作品を5つに分類しそれを五つの時代区分と作品にあてはめる。 神話 ロマンス 伝説 悲劇(高次模倣(high mimetic)) 叙事詩 喜劇(低次模倣low mimetic) リアリズム アイロニー |
倫理批評 象徴の理論 |
アリストテレスの詩についての6つの分類中 意想(ディアノイア)/物語、叙述(ミュトス)/性格、描写(エトス) を持つ脈絡を5つの相にわけて、それぞれの相と時代を対応させる 逐次相 サンボリズム 記述相 自然主義 形式相 新古典主義 神話相(原型相) ロマンス様式 神秘相 聖典と黙示録 |
原型批評 神話の理論 |
個々の相の中にある意想と叙述について主に神話を例にして見て行く(ここらへんがフライの手管の真骨頂) 黙示的意想(望ましい世界) 悪魔的意想(望ましくない世界) 類比的意想(中間世界) 喜劇的叙述 ロマンス的叙述 悲劇的叙述 アイロニーの叙述 |
修辞批評 ジャンルの理論 |
アリストテレスの詩についての6つの分類中 旋律(メロス)/語法、言辞(レクシス)/映像(オプシス)などの修辞的な側面に眼をむける 修辞はジャンルごとに異なるので エポス(口頭による芸術)/散文/劇/抒情詩 それぞれについての修辞法及びそこから分類できる諸形式についてを見る |
批評の解剖 (叢書・ウニベルシタス) | |
すでに有効と認められた定義やリテラシーのアイデアをアルゴリズムとして援用することもできる。エーリヒ・アウエルバッハの『ミメーシス』やノースロップ・フライの『批評の解剖』は文学研究におけるアルゴリズム集である。むしろ、アカデミズム等の成果も活用し、定義やリテラシーのアルゴリズム集の作成も積極的に行う。 |
千の顔をもつ英雄〈上〉 | |
ジョセフ キャンベルによると、英雄伝説に登場する英雄は、同じ行動パターンをもっているという。同じ人物が、千の顔をもっていて、さまざまの物語に登場しているかのようだ、と。この主張は、彼の名著『千の顔をもつ英雄』のタイトルにもあらわれている。さらに、ジョセフ キャンベルは、英雄とは、困難なものに人生を賭けて挑み、これを成し遂げる者だと定義する。このような英雄は、伝説、神話のみならず、歴史にも多く登場する。しかも、世界のあらゆる地域で。 では、スターウォーズの一体どこに英雄伝説なるものが潜んでいるのだろう。ジョセフ キャンベルは、英雄の典型的行動パターンについて次のように述べている。 「英雄は旅立ち、成し遂げ、生還する」 >>(スターウォーズ Ⅰ 〜ジョゼフ キャンベル神話学〜) |
2010年10月10日
小説の理論 (ちくま学芸文庫) | |
詩人のイロニーは、神のない時代のネガティブな神秘主義である。それは、意味にたいする学識ある無知であり、デーモンたちの力強い働きと、悪意ある働きを指摘することであり、この動きの事実以外には理解することをやめることである。またそれは、形象化を通してのみ表現できる深い確信である。すなわち、この知ろうと欲しない、また知ることができないという状態のなかで、究極のものに、真の実質に、現在はするが存在しなくなりつつある神に、実地に出会い、それを見、それを捕えたいという確信である。それゆえに、イロニーは小説の客観性なのである。112 |