FICTIONS >> 桐壺 2.桐壺の弔いと残されたひとびと >>

全般的に、フィクションです

最新更新日時: 2011年12月31日 18時06分
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16.目も見えなくなっていましたが、賢き仰せ言を光とします
目も見えなくなっていましたが、賢き仰せ言を光とします
で、御文をやった。

時もたちすこしうち紛れることもあるかと、月日待ち過ぐすのに添え、忍び難いのはわりなきわざだな。いわけないあいつをいかにと思いやりつつ、もろともに育まれないおぼつかなさを、今は、尚昔の形見になずらえて、一つ良きに計らってやってくれねえだろか。

など、こまやかに書かせておいた

 「宮城野の露吹きむすぶ風の音に
  小萩がもとを思ひこそやれ」

としたが、最後まで読めなかったと。
作成: 2011年01月24日 03時38分 / 更新: 2011年01月29日 23時31分

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