FICTIONS >> 桐壺 2.桐壺の弔いと残されたひとびと >>

全般的に、フィクションです

最新更新日時: 2011年12月31日 18時06分
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15.夢のようにずっと辿っていたが、やっと思いも静まってきた
参りますと、心苦しくなってこころぎもも尽きるようです、と典侍もお上に奏しておりました、物思うことのない私でも、忍び難い事でありますのに

ためらいがちに、俺の言葉を気声えやがる

夢のようにずっと辿っていたが、やっと思いも静まってきた、とおもったら堪え難い気持ちが続き、どうしたらいいんだろうかと、一緒にこんな話をできる奴がいなくて、忍んでやってきてはくれねえだろうか。ガキがおぼつかないで、露けき中で過ごすのも、心苦しくも思うし。ぜひ参ってきてくれねえだろか

とか、言葉は多くありませんが、むせかえりながらも、人に心弱く見られまいと、遠慮なくいうわけでもない御心づかいの心苦しさに、承り果ててないようでも、そのまま参りました。
作成: 2011年01月22日 10時10分 / 更新: 2011年01月29日 23時31分

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