13.ハビタスがすべてで、空想なんか砂場のごはんと一緒で、リアルの前じゃ何の足しにもならないんだ。 | |
野分立ち、にわかに肌寒い夕暮れのほど、常より思い出し出づること多くて、靫負命婦とかいうのを遣いに出した。夕月夜のおかしい頃に出だし立てさせて、あとは外を眺めていた。こんな時、よくあいつにアソビをやらせたもんだった、心ちがいの物の音をかき鳴らし、はかない言葉も、ほかの奴らとは違う容貌の、いろいろが思い出されるが、ハビタスがすべてで、空想なんか砂場のごはんと一緒で、リアルの前じゃ何の足しにもならないんだ。 |
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