FICTIONS >> 桐壺 1.出会いから別れまで >>

全般的に、フィクションです

最新更新日時: 2011年12月31日 18時06分
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8.手車の許可は出したが、まだハビタス番をさせる気は
手車の許可は出したが、まだハビタス番をさせる気は俺は満々で、あいつを外へやるなんてのはもってのほかだった

*限りあるこのいろいろのみちを、ひとすじで乗り越えて行こうっていったのを、忘れて、このままいっちまうなんてことはないよな?

と云ってはみるが、女の方もいみじくと看て

かぎりとて、わかるるみちの、かなしきに、いかまほしきは、いのちなりけり

です。ほんとうに、こんな事なら、と息も絶え絶え、まだ話したいことはありそうだが、くるしげたゆげな表情をみるにつれ、ならいっそ最後ならこれを見届けるのもとおもったのだが、

今日からいのりなど、さるべき方々が承っておりまして、それが今夜で

なんて急かす野郎もあって、わりない心地がしたが、そのままいきやがらせた。



作成: 2011年01月16日 16時56分 / 更新: 2011年01月30日 10時56分

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