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最新更新日時: 2017年09月30日 13時06分
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ハビトゥスはブルデュー独特の用語であり、ブルデュー社会学の最も重要な概念であ る。 | |
ハビトゥスはブルデュー独特の用語であり、ブルデュー社会学の最も重要な概念であ る。「持つ」を意味するhabereの派生語で、本来は外的特徴や顔色、態度、性格、性向などを意味するラテン語であが、ブルデューはこれを「社会的に獲得された性向の総体」の意味で用い、人間が社会化されるメカニズムを巧みに説明する概念である。社会は、一方に書籍や制度などのように物象化した社会と、他方にハビトゥスという形で身体化された社会の二つの側面を持っている。 家庭において、幼児が親にあることを教えられると、幼児は教えられたことを学ぶと同時に学び方そのものを身体化させる。この学び方は次に学ぶ内容を、その質によって受け入れるか拒否するかを決定づける性向となる。このように家庭教育において行為者に発生させる性向を、第一次ハビトゥスと呼んでいる。(26)ハビトゥスは年輪のように行為者に刻みつけられ、それぞれのハビトゥスは不可逆的である。であるから、内側で形成されたハビトゥスは、後に形成するハビトゥスを決定するので当然重要となる。 最初のハビトゥスは次の知覚や行為を決定づけ、それらは新たなハビトゥスを生み、それに応じた慣習行動を決定づけるので、ハビトゥスは性向の体系であると同時に「身体化された歴史」(27)であると言うこともできる。 ハビトゥスの概念を通して私が記述したいと思っているもの、それは身体と化した歴史としてのハビトゥスを通して、いわば歴史が歴史それ自身とコミュニケートするのだという考え方です。身体と化した歴史が、真の存在論的共犯関係のなかで、物象化した歴史、モノ化した歴史とコミュニケートするのです。(28) http://www2.educ.fukushima-u.ac.jp/~miura/WebAE/WebAE/Bourdieu/Bourdieu05.html ハビトゥス[/size |
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