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最新更新日時: 2011年12月31日 18時06分
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ゴダール/鏡花
淀川長治 嫌いだったね。もしゴダールがいなかったら、もっと世の中はよくなったと思うのね(笑)
淀川 だから、気になることは気になる。ゴダールほど嫌いな人はいないけど、あの人には、なにか日本の文豪の泉鏡花みたいなところがある。鏡花の文学は明治・大正時代なのに、突拍子もない表現のしかたをする。場面を変えてね。外国を知らないくせに、その小説にはフランス的なところがある。ゴダールの作品にも、そんな感じがあるんだな。なにか、いっきに思い詰めていくような、一念みたいなものを感じる。そう、運命ね、この男の運命、女の運命、それを別の人のようにさめた目で見ているようなところが、ゴダールの映画にはあるね。だから、ゴダールは嫌いだけど、どこか憎めない。
作成: 2010年01月17日 12時41分 / 更新: 2011年02月19日 18時52分

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