完全版・赤毛のアン | |
問題作こと山本訳。一見して村岡訳の影響がぜんぜんない。アンが「オー! オー!」とうるさい。マシュウがマリラを「君」と呼ぶ! マリラがすごく上品でやさしそうで若い女性のような話し方。山本氏はこれまでの訳を一切読まずに取り組んだそうで、ねらいたがわず破格の訳になっているといえるでしょう。Amazonのレビューでもほんと賛否両論。 >アンの言葉遣いも、女性とあまりお付きあいのない人が、無理して女言葉を考えたみたいな、変な日本語ばかりです。 イタタタタ、イタタタタ……。 けれど私、今日届いたばかりで、まだぺらぺらめくってみただけですけども、他のどの訳より好きです。村岡版のような雅さはないものの、現代ふうにいきいきとしていてたいへんに見通しが良い。また完訳な上、膨大な量の注釈・資料がついていてすごそう。てゆーか >>(血染めのSFマガジン〜大平の死〜 赤毛のアン ノート#2 訳者のちがい(2)) |
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