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最新更新日時: 2009年06月30日 16時21分
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. ゆとり時間とクリティカルパス
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上記の例で、タスクB-タスクFの作業ライン(太い線)は、所要日数の合計が8日となっており、A-C-(d1)-Eライン(5日)よりも3日分・A-D-Eライン(6日)よりも2日分、それぞれ多くかかることになっています。このB-Fラインで作業に遅れが出ると、その後に続くGというアクティビティの開始が遅れ、プロジェクト全体の遅れに繋がります。
このように、あるタスクが遅れるとプロジェクト全体の進捗に支障をきたすような作業の流れをクリティカルパスと呼び、PERT図では太い線で表わされます。
これに対し、クリティカルパス以外の流れの中では作業に余裕があるものもでてきます。
この余裕を表わすのが、ゆとり時間と呼ばれるものです。
上記のA-D-Eラインは、クリティカルパスに対して2日のゆとり時間があります。
また、A-C-(d1)-Eラインは、クリティカルパスに対して2日のゆとり時間があり、更にA-D-Eラインに対しても1日のゆとり時間があります。
ゆとり時間の取り方には、最優先で作業を行い、ゆとり時間を作業の後にとる方法と、作業をスケジュールの遅れない範囲でぎりぎりまで着手しない方法があります。
納期が決まっていない場合にはゆとり時間を前にとりますが、納期が与えられていれば逆に最優先で着手するようにゆとり時間を後にとることが可能です。
クリティカルパスがどういう流れで、それに対してゆとりのあるアクティビティがどのくらいあって、どの手順を変更すれば無駄なゆとり時間を無くし、時間短縮を行えるかを検討することができるわけです。
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