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最新更新日時: 2011年07月14日 10時32分
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2012年3月末のAndoroid端末累計販売数約1,500万台 - モバイル関連市場予測 :コラム:モバイルビジネスの展望:VentureNow(ベンチャーナウ) |
http://www.venturenow.jp/column/miyoshi/20110517011916.html 1.国内スマートフォンユーザー数の現実 日本国内でスマートフォンを使ったサービスを考える際、スマートフォンのユーザー数を正しく理解することは重要なことである。 社団法人電気通信事業者協会(TCA)のデータによると、2011年3月末の携帯端末の契約台数は 1億1,953万5,400台。そのうち、iモード等の携帯IP接続サービスを契約している端末は9,737万6,300台である。 ※携帯IP接続サービスとは携帯電話端末によるインターネット等への接続サービスのこと。 では、携帯IP接続サービス数とスマートフォンの販売台数について、キャリア別に見てみていこう。 <NTTドコモ> 携帯IP接続サービス :5,023万5,400台 スマートフォン販売数:252万台(2011年1月から3月に約152万台を販売)※2011年3月期 今年度の販売目標 :600万台 <au> 携帯IP接続サービス :2,748万9,300台 スマートフォン販売数:109万台(2011年1月から3月に61万台を販売)※2011年3月期 今年度の販売目標 :400万台 <ソフトバンク> 携帯IP接続サービス :19,615,400台 スマートフォン販売数:スマートフォンについては現状、販売台数の開示がない。従ってiPhoneの国内流通台数が推測しにくい。 上記より、2011年3月末時点の日本国内の Android端末台数は、400万台前後(NTTドコモの前年度販売+ソフトバンクの販売を考慮)と推測できる。 仮に各社の販売計画通りに推移すると、2012年3月末時点で累計1,400万台から1,500万台となる(実ユーザー数は買い替えユーザーもあるため、これ以下の数字と予想される)。 つまりどういうことか。2012年3月末時点の Andoroid OSを使っているユーザー数は、まだ携帯電話でインターネットサービスを使うユーザー数の15%以下の割合でしかないということだ。iPhoneユーザーにいたっては、ソフトバンク1社から販売されているため、当然これ以下の数字となるだろう。 2.モバイルコンテンツの市場規模と関連市場(国内)を予測 一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)が2010年7月に発表したプレスリリースによると、2009年のモバイルコンテンツ市場規模は5,525億円(前年比114%)である。 近年伸び率が鈍化しているため成長率を110%と仮定すると、2010年は6,000億円程度の市場規模ということになる。 「カテゴリー別にみたモバイル市場」 カテゴリー別でみてみよう。 <音楽市場> 音楽系モバイルコンテンツの売上高は、2009年で着メロ=402億円。着うた+着うたフル=1,201億円をあわせると合計1,603億円となる。推定成長率は最大でも現状維持だとして、1,600億円の市場だといえる。 <ゲーム市場> 公式サイトベースの携帯電話ゲーム市場は884億円である。これを現状維持と仮定すると、890億円の市場となる。プラス、これとは別に近年 Mobage、GREEを中心とした携帯SNSゲーム市場が急拡大しており、2010年10月から12月の各社開示資料を基に年換算した市場規模は1,700億円(※注1)。合わせると、2,590億円程度の巨大な市場であることがわかる。 (注1)2010年10月から12月のゲーム売上はDeNA 208億円、GREE 119億円。このうち8割が自社売上、2割が他社売上と仮定して、他社売上を4割で割り戻して想定した。広告売上を含まない数字である。mixiやamebaは2社に比べ規模が小さいので含んでいない。 <電子書籍市場> MCFによると、電子書籍の2009年の推計市場規模は500億円。伸びが鈍化しているので110%計算すると、想定550億円の市場といえる。 「関連市場対モバイル市場」 ここではモバイル業界だけではなく、その産業全体を俯瞰(ふかん)すべくモバイルの関連市場についてもみてみよう。 <TVゲームソフト対モバイルゲーム> メディアクリエイト社の「2011テレビゲーム産業白書」によると、TVゲームソフトの国内市場規模は新品・中古をあわせて4,724億円。つまり、TVゲームソフト対モバイルゲームの比率は65:35ということになる。 <音楽ソフト対モバイル音楽> 一般社団法人日本レコード協会によると、音楽ソフト(オーディオ+音楽ビデオ)の2010年の市場規模は、2,836億円。これにより音楽ソフト対モバイル音楽市場の比率は 64:36 となる。 <紙の書籍対電子書籍> 出版科学研究所の調査によると、紙の書籍市場は2010年の書籍・雑誌の合計で1兆8,748億円。そのうち漫画の売上高は4,091億円(単行本は2,315億円)。携帯電子書籍の売上がコミックに偏っていることを考えると、電子書籍はそれなりの位置を占めてきている。(電子書籍の売上の90%を漫画と想定すると単行本に対し18%) 「モバイル広告市場(国内)」 最後に国内のモバイル広告市場だ。 電通発表の「日本の広告費」によると、2010年のモバイル広告費は1,201億円。一方、PC広告費(媒体のみ)は、4,876億円、TV・新聞等のマスコミ4媒体の広告費 2兆7,749億円。インターネット広告全体の伸び率は前年比109.6%だ。 モバイルのポテンシャルは高い。24時間電源が入っており、常に身の回りにある。モバイル広告市場は今後も伸びていくだろう。 しかし、現状はどうだろうか。モバイルコンテンツプレイヤーがメイン広告主となっている。更なる成長には、マスメディアのクライアント企業が必要だ。 現在はまだサイト数が少ない。そのため広告主になりづらい。この充実が必要だろう。 (出典) 社団法人 電気通信事業者協会(TCA) http://www.tca.or.jp 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(株主・投資家情報) http://www.nttdocomo.co.jp/corporate/ir/index.html KDDI株式会社(投資家情報) http://www.kddi.com/corporate/ir/index.html ソフトバンク株式会社(株主・投資家情報) http://www.softbank.co.jp/ja/irinfo/ 一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF) http://www.mcf.to/mcf.html 2011テレビゲーム産業白書 http://www.m-create.com/publishing/tv_game.html 一般社団法人日本レコード協会 http://www.riaj.or.jp/ 出版科学研究所 http://www.ajpea.or.jp/rip/index.html 日本の広告費(電通) http://www.dentsu.co.jp/books/ad_cost/2010/index.html |
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