コモンウェルス >>
by 佐藤清文
このテキストのその他のライセンスについてのご相談、ご意見、ご感想は
hpcriticism@yahoo.co.jp
まで
英訳版
[url]http://www.memememo.com/u/hpcriticism/f3437/[/url]
最新更新日時: 2011年02月01日 06時25分
このフォルダのページビュー: 62406
12.物価も金利も傾向的下落を続けながら、世界同時不況に入っていくのだ。こうして長期停滞局面がやってくる。 | |
金子勝は、『長期停滞』において、パックス・ブリタニカとパックス・アメリカーナには長期停滞状況を招いた点で共通点があると次のように述べている。パクス・ブリタニカにせよパクス・アメリカーナにせよ、長期停滞局面に入る時には、ある種の共通性が見られるからだ。まず、世界経済の中心にいる覇権国の産業競争力が衰退して、覇権国が恒常的な貿易赤字状況に陥り、国際通貨体制の動揺が始まる。覇権国は金融ビジネスを通じた資本収支の黒字で、それをカバーしようとする。その過程で、国際金融市場のヴォラティラティ(浮動性)が高まり、バブルとバブル破綻の波動が繰り返される。そして、物価も金利も傾向的下落を続けながら、世界同時不況に入っていくのだ。こうして長期停滞局面がやってくる。 |
【このカードへのコメント】