知的生産を目指すメモbyあべたか >> 映画感想 >>
あべたかがmemememoを使って、知的生産を目的に書き記すメモ。
最新更新日時: 2010年02月13日 10時14分
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2010年2月11日
ゴールデンスランバー |
主演 堺雅人 原作 伊坂幸太郎 思った通り、面白かった。 映画を見た後、小説を買った。構成が違うようなので、まずは、映画だけの感想を書く。 設定がすてきだ。 日本で起こす不思議で、考えられないような設定をうまくできている。 誰もが信用できなくなるような設定の中、どのように生き延びていくか。最終的には人を信頼するだけというところに、依拠する。そして、主人公と親交のあった人間たちが自分たちのできる範囲で主人公の無実を信用し、主人公を助けていく。 なんて素敵なんだろう。 彼は、彼の人生で、彼とかかわった人たちが彼の考えや行いを無条件に信用するようなそんな誠実な接し方をしてきたのだなと思った。 そのきわめつけが、彼の父だ。 マスコミに「息子さんを信用したい気持ちもわかりますが」と言われ「ちがう。信用しているんじゃない。息子を知ってるんだ」と話し、息子は決して犯人じゃないという。そして、逃げろという。 映画の中で、主人公が犯人じゃないとわかっているから、見ているわたしたちも痛快だが、実際のニュースではどうだろうか。 日本の父親は決して言えないだろう。そして、そんな発言をする父親をマスコミが、そして、マスコミに踊らされている一般人が許さないだろう。 この映画は、強烈なマスコミ批判でもある。マスコミが、視聴率を稼ぐために、または、正しい情報を流さなければいけないという正義感のために、無実な一般市民を事件に巻き込んでしまうかもしれないという警鐘でもある。 わたしたちは、人物をみるときに、なんとなくのイメージで見てしまう。 よく、芸能人の話をするに、あの人は○○だから、だめなんだよね。などと、まるで自分の友人のように話してしまうときがある。 それは、まさしくイメージだろう。 そういったまちがっているかもしれないイメージなのだと言い聞かせて、これから見ていくことが大切だろう。また、自分も周りの人のイメージによって形作られていることを頭の中におき、少しでもいいイメージをもってもらえるように、常に誠実でありたいと思った。 |
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